▲TV朝鮮のキャプチャー画面

 釜山地検は21日までに、面識のない20代女性を殺害したとして殺人罪に問われたチョン・ユジョン容疑者(23)を起訴し、「幼いころから溜まっていた怒り」「サイコパス的性格」を犯行動機に挙げた。

 検察はチョン容疑者の犯行には、恵まれない成長過程、家族との不和、大学進学失敗、就職失敗などで幼いころから積もった怒りが影響を及ぼしたと指摘した。検察による判断はチョン容疑者の机から発見されたノートに書かれていたメモが決め手になったとされる。

 ノートには「殺さなければ怒りが収まらない」という文章だけが自筆で書かれていたという。検察は最近書かれたものと見ているが、チョン容疑者が供述を拒否し、正確な時期は特定できなかったとした。検察はチョン容疑者が「殺人の方法」や「死体遺棄」などについて検索していた昨年初めから怒りの表出方法として殺人を考えていたとみている。

 チョン容疑者は1歳で母親がそばを離れ、6歳で父親にも捨てられ、祖父の手で育てられたという。チョン容疑者と祖父は生活保護で生活し、経済的にも苦しかった。その後、大学進学失敗、公務員試験不合格、就職失敗などが続いたという。

 検察はうっ積した怒りが容疑者の病的性格と結び付き、犯行に至ったと判断した。一部メディアはチョン容疑者に自閉症的な傾向があると報じたが、検察はその可能性は低いと指摘した。

 大検察庁による心理分析では「自分の症状を誇張しており、サイコパス的傾向、注意力不足などはあるが、精神症や自閉スペクトラム障害の可能性は低い」と診断された。

シン・ウンソ記者

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