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男子→女性に性別変更の自転車競技選手、江原道民体育大会で金2・銀1
【NEWSIS】「性転換した女性」として初めて公式大会である江原道民体育大会の自転車競技に出場したナ・ファリン選手(江原道鉄原郡)が2冠に輝いて大会を終えた。3日と4日に行われたケイリンとスクラッチで1位になった。
だが、5日午前に行われた女子一般第1部60-80キロメートルの個人ロードレースでは2位となり、3冠は逃した。
今大会に優勝すると、10月に開催される全国体育大会の出場資格が与えられる。しかし、ナ・ファリン選手が出場するかどうかはまだ不透明な状況だ。
ナ・ファリン選手はニュース・メディアNEWSISとのインタビューで、「道民体育大会はエリート大会だが、私がまだエリート選手登録されていないため、全国体育大会の出場権を得る方法がよく分からない」「チャンスがいただけるのなら、最後までベストを尽くして走る」と全国体育大会出場の意志を表明した。
また、「試合に出ているうちにプレッシャーが減り、もう一歩進めることになって幸いだ」「応援してくださった方々のご期待が無駄にならないよう、すべての瞬間でベストを尽くす。感謝したい」とファンへのお礼も忘れなかった。
ナ・ファリン選手の受賞をめぐり「優勝をお祝いする」という声と、「公平性に問題がある」という声が対立している。
ほとんどの人々はナ・ファリン選手の勇気ある挑戦に拍手を送っているが、身体的な条件がほかの女性選手を上回っていると指摘する声も出ている。
そうした中、ナ・ファリン選手のブログに悪意のある書き込みをする人もいた。
ナ・ファリン選手は出場前、「人生をかけた出場を通じ、差別ではなく区別を伝えたかった」「私が賞を取れば、大衆の共感を得られず、認められず、名誉もないということもよく知っている。しかし、男から女になった私という存在が厳然としてあるのも事実」と言っていた。
キム・ウィソク記者