▲写真=文化体育観光部

 韓国政府は、青瓦台開放1周年記念展示に合わせて「青瓦台本館内部復元プロジェクト」も進めた。文化体育観光部(省に相当)は「大統領が国賓を迎え、執務していた時期の姿へと復元する作業を行っている」と発表した。

 昨年の青瓦台開放後、もともと敷いてあった赤いカーペットを保護するため覆い用のカーペットが設置されたが、これが撤去され、本館建設時に設置していた芸術作品類が元の場所へ戻された。歳月がたって変色した作品には復元作業を施した。特に、本館中央階段に掛かっていた「錦繡江山図」(金植〈キム・シク〉作、縦5メートル×横11メートル)は、金植自身がおよそ30年ぶりに自ら復元を手掛けた。制作当時、銀を混ぜて彩色した金色の部分が、酸化して黒ずんでしまったのを復元し、再び金色の本来の姿を取り戻した。書芸家・李寿徳(イ・スドク)の作品で、忠武室前室において防弾少年団(BTS)を迎えた10幅のびょうぶ「我愛日日新之大韓民国」や、国務会議(閣議に相当)の会場として使われていた世宗室の壁画「訓民正音」(白金男〈ペク・クンナム〉作)も公開され、訪問客が鑑賞できる。

 これと共に、記者会見場として使われていた春秋館で「招待、場」展示を開き、青瓦台で長年使っていた家具や食器など生活用品を展示した。李明博(イ・ミョンバク)政権時代のG20(20カ国・地域)首脳会議夕食会で使った白磁のセット、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に作った納清鍮器(ちゅうき)=韓国伝統の真鍮食器=セットなどを見ることができる。ソファ、机、飾り棚など、青瓦台本館や官邸などで使われた家具もある。

キム・ミンジョン記者

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