▲朴洙賢・元青瓦台国民疎通首席

 朴洙賢(パク・スヒョン)元青瓦台国民疎通首席が5日、2017年に文在寅(ムン・ジェイン)大統領=当時=が訪中した際の「一人飯」について「一言で言うと、中国人の胸を高鳴らせて感動させる、そういうスケジュールだった」と語った。当時文大統領は、中国で摂った十回の食事のうち中国側の人物と同席したのは2回にとどまり、「冷遇」論争が起きたが、あれは冷遇ではなく「ときめき」だったというのだ。

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は今月2日、保守系与党「国民の力」指導部との夕食会で、文・前大統領の一人飯について「中国側の外交的欠礼」だという趣旨の発言を行ったと伝えられた。

 これに対し朴・元首席は5日、KBSラジオのインタビューで「文・前大統領が、いわゆる一人飯をした事例があるが、あれは中国の庶民が一般的に通う庶民食堂で大統領が朝食を摂ったもの」「中国側の反対にもかかわらず、必ず行ってみたいと望んで実現させた日程」だとし、さらに「中国は社会主義体制国家だ。最高指導者があんな場所で飯を食うというのは想像できない」「大韓民国の大統領が庶民食堂に行って飯を食う、そういう衝撃的かつ新鮮な姿で13億の中国人の胸に迫ろうというわれわれの企画日程だった」と主張した。

 朴・元首席は「大変な歓呼のようなものを目撃できた」「それを、冷遇されて一人飯をしたと強弁している」とし、「しきりに前政権の話をするのは、逆説的に、尹錫悦政権がやったことがないからなのではないか」「尹大統領も、どこへ行くにせよ、何らかの所期の目的をもっとうまく達成する、そんな一人飯日程も企画してほしい」と語った。

 だが、朴・元首席のこの日の発言が知れ渡ると、オンライン上では「庶民食堂を訪れた企画が混じっているとしても、8回も一人で食べたのは納得いかない」「8回も一人飯するのを見た韓国国民の方がもっと衝撃だった」という反応が見られた。

パク・サンギ記者

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