(アンカー)

 韓国野党・共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)前民主党代表が2日、検察が呼んでもいないのに自ら検察に出向き、「他人を苦しめるのではなく、自分を拘束してもらいたい」と語りました。ところが、そんな深刻な状況は何となくコメディーを見ているようでもありました。クォン・ヒョンソク記者が現場を取材しました。

 (記者リポート)

 ジャケットにジーンズ姿で検察庁舎に入る共に民主党の宋永吉前代表。支持者とユーチューバーが絡み合い、現場はたちまち大混乱となりました。

 (現場音声)

 「宋永吉!宋永吉!」

 「宋永吉、反省しろ!」

 (記者リポート)

 宋前代表は取材陣の前には立ち止まらず、まっすぐ検察庁舎に入り、受付で担当検事との面談を求めました。

 (宋前代表)

 「きょう、検事と面談できますか」

 (検察庁職員)

「登録されていないと入れないのですが、今のところ登録されていないので…」

 (記者リポート)

 検事室と電話で話そうとしましたが、それもできませんでした。

 (宋前代表)

 「電話まで取らない必要があるのか」

 (記者リポート)

 結局約5分後に庁舎を出た宋前代表はあらかじめ準備してきた声明を読み上げました。

 (宋前代表)

 「民主党大会での金品授受論争について申し訳ないという…」

 (記者リポート)

 続く質疑応答で自ら検察を訪ねた理由を尋ねると、興奮した反応も見せました。

 (宋前代表)

「私はパリに遊んできたわけではないでしょう? 講義をしている人間を検察が事実上召喚したのではないですか」

 (記者リポート)

 25分間の立場発表を終えた宋前代表は、検察の聴取どころか検事との面談さえできず、30分余りで引き返しました。TV朝鮮のクォン・ヒョンソクがお伝えしました。

(2023年5月2日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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