▲写真=UTOIMAGE

 新型コロナで隔離された人の相当数は、テレビ電話を通して寂しさを紛らわせた。人だけでなく動物も、人のようにテレビ電話を通して絆を感じるということが判明した。

 米国ノースイースタン大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)、英国グラスゴー大学の共同研究陣は最近、計算機協会(ACM)が主催する「人と情報システムの相互作用に関する国際会議(CHI 2023)」で興味深い研究結果を発表した。

 知能的な動物として知られるオウムは、野生では群れを作って生活しているが、家で愛玩動物として1、2羽ずつ飼うと心理的問題を引き起こす。人のように寂しさを感じ、ひどいときには羽を引き抜くなどの自傷をすることもある。

 研究陣は、ペット用のオウム18羽で実験を進めた。飼い主はオウムに、別の鳥とテレビ電話をしたいときは巣にあるベルを鳴らすことを教え込んだ。オウムがベルを鳴らしたら、飼い主はオウムにタブレットPCやスマートフォンを見せてやり、画面に現れた別の鳥を選んでテレビ電話をさせた。

 研究陣は3カ月間、オウムたちを観察した。この期間にオウムたちは、飼い主に意思表示をして合計147回テレビ電話をした。研究陣は1000時間を超える映像を基に、オウムたちの行動を分析した。その結果、オウムたちはテレビ電話をしながら羽の繕いや歌、遊びのような社会的行動を示した。さらには餌探しや発声、飛行など新しい技術を相手から学ぶこともあった。

 研究陣は「最もよく鳴くオウムが、他の鳥から人気だった」「オウムは、自分が画面を通して他の鳥と心を通わせていることを理解し、オウムたちの行動は実際に会ったときの相互作用で現れるものと似ていた」と述べた。

ユ・ジハン記者

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