▲北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は13日、北朝鮮の非公開の場所でたばこを手にしながら娘ジュエ氏と共に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18型」の試験発射を見守った。/聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の娘ジュエ氏が公式の場にまたもフランスのブランド品「クリスチャンディオール」のジャケットを着て登場した。キム・ジュエ氏は今年3月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を視察した時も同じジャケットを着ていた。北朝鮮住民が深刻な食糧難で苦しむ中、北朝鮮トップのブランド品によるぜいたくな生活が今も続いているとの指摘が相次いでいる。

 北朝鮮は今月13日、固体燃料を使った新型の大陸間弾道ミサイル「火星18型」の試験発射を行った。ミサイル発射の現場には金正恩氏と妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏、娘のキム・ジュエ氏、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会副委員長が立ち会っていた。

 キム・ジュエ氏が着用していたジャケットは今年3月に大陸間弾道ミサイル「火星17型」の発射を視察した時に着用したものと同じで、フランスのブランド「クリスチャンディオール」の「キッズ・フード・ダウンジャケット」だった。このジャケットは現在ディオールの公式ホームページで1900ドル(約25万5000円)で販売されている。

 キム・ジュエ氏がミサイル発射の現場に同行するのは今年3月19日に行われた戦術核攻撃用弾道ミサイルの発射訓練以来25日ぶりだ。昨年11月18日の「火星17型」試験発射の現場に同行していた事実が初めて報じられて以来、キム・ジュエ氏が登場するのは今回が11回目となる。

 最近北朝鮮では餓死者が出るほど食糧不足が深刻だが、金正恩一家など北朝鮮トップはブランド品を着飾るなど貧富の差が深刻なことが分かる。とりわけブランド衣料は北朝鮮制裁の対象品目にもなっていることから「国際社会全体の監視がしっかりと行き届いていない」との批判も相次いでいる。

 金正恩氏は2020年10月10日の労働党創建75周年記念軍事パレードに1400万ウォン(約140万円)のスイスIWC社製高級腕時計「ポートフィノ・オートマティック」を着けて登場した。金正恩氏はこの日演説でコロナ渦や経済的困窮に苦しむ住民に慰労の言葉をかけ、演説中に涙を流すこともあった。金正恩氏の妻の李雪主氏は公開の席で数百万ウォン(数十万円)のディオール・ハンドバッグやティファニーのネックレスを着用し、グッチやヴェルサーチェのワンピースを着ることもあった。

ユン・イェウォン記者

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