▲済州出入国・外国人庁に自主的に出国を申請する不法滞在の中国人たち。2020年3月3日撮影(本文とは関係ありません) ▲済州出入国・外国人庁に自主的に出国を申請する不法滞在の中国人たち。2020年3月3日撮影(本文とは関係ありません)

 タイの人気歌手が25日に韓国で開催したコンサートで、会場を訪れた観客の中に多くの不法滞在者が混じっており、韓国警察によって一斉に逮捕された。この歌手は、自身の来韓コンサートで不法滞在者が多く逮捕されたことを謝罪し、予定された公演をキャンセルして帰国した。

 タイのタイラスやザ・タイガーなどによると、今月25日夜に仁川市南洞区論峴洞のあるクラブでタイの歌手アーム・チュティマさんのコンサートが開催され、ここに多くのタイ人ファンが集まったが、中には不法滞在者も数多くいた。

 韓国警察はコンサート会場のクラブとその周辺で検問を実施し、158人の不法滞在者を逮捕した。不法滞在者は2台のバスで護送され、今後国外退去に向けた手続きが行われるという。タイ政府は不法滞在者らに80万バーツ(約310万円)の罰金を賦課した。

 この問題について仁川出入国外国人庁は30日「26日午前2時頃に83人の不法滞在者を摘発した」と発表した。うち80人がタイ人で3人はラオス人だった。仁川出入国外国人庁の関係者は「逮捕した外国人に対し強制退去の手続きを進める計画」「不法滞在の外国人を雇用したクラブの経営者も聴取を行う」と明らかにした。

 一連の事態を受けアーム・チュティマさんは26日に忠清南道天安で予定されていたコンサートをキャンセルし、直ちに帰国した。またSNS(会員制交流サイト)のTikTokを通じて今回の問題について謝罪した。アーム・チュティマさんは「心から謝罪します。すみませんでした」「韓国にいる全てのタイ人を応援します。疲れたら休んでください。タイの家族があなたを待っています」と投稿した。

チョン・チェビン記者

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