社会総合
韓国人女性の国際結婚、今年1位は「ベトナム人男性」…その理由とは
ベトナム人と結婚する韓国人の数が増えている。特に今年に入り、韓国人女性の国際結婚相手の1位はベトナム人男性となっている。
韓国法務部(省に相当)の出入国・外国人政策本部は28日、今年2月に結婚で韓国に移住した人が1万3905人だったと発表した。このうち約半数の6392人がベトナム国籍で、女性が5624人、男性が768人だった。女性の割合がかなり多いが、男性も他の国に比べると圧倒的に多い。同じ時期に米国国籍者は359人、中国は351人、日本は127人だった。
この状況は今年1月もほぼ同じだった。ベトナム人男性と韓国人女性の結婚に問題があるわけではないが、この結婚統計を数字通りに受け止めてはならないとの指摘もある。ベトナム人男性が結婚した「韓国人女性」とは、実際にはほとんどがベトナム出身で国籍を韓国に変更した女性だからだ。結婚で韓国国籍を取得したベトナムの女性が離婚した後、ベトナム人男性と再婚すれば、ベトナム人男性も韓国国籍を取得することができるのだ。
これは統計にも表れている。韓国統計庁の人口動向調査によると、昨年の韓国人男性とベトナム人女性の婚姻届は3319件だった。このうち初婚は2250件、再婚は1069件だった。しかし、韓国人女性とベトナム人男性の婚姻届は、再婚の割合が非常に高い。昨年は586件の婚姻届のうち初婚は30件、再婚は556件で、再婚の割合が95%に達した。
国際結婚の情報交換サイトなどでは、ベトナム人の妻が韓国国籍を取得した後、子どもを置いて家を出ていき、最終的に離婚したというケースも頻繁に見られる。離婚の理由が性格の不一致なのか、ブローカーが絡んだ組織的な「国籍ロンダリング」の一環なのか、現時点では突き止めるのが困難だ。しかし、国際結婚市場の実態を調査し、国籍ロンダリングの抜け道をふさぐべきとの指摘が一部では出ている。
イ・ガヨン記者