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 最近北朝鮮の挑発が相次ぐ中、韓米もさまざまな形態の合同訓練で備えていますが、きょうは群山沖で韓米特殊部隊を動員した「チークナイフ(Teak Knife)」、別名斬首作戦訓練が実施されました。この訓練は1990年代以降、毎年実施されていましたが、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代は北朝鮮を意識してたった1回公開されただけです。

 訓練がどのように行われたか、ユン・ドンビン記者が取材しました。

 (記者リポート)

 潜水装備を着用し、ペアになって海へ入っていく隊員たち。難破船を通過して海岸線に到達すると、小銃で周辺を警戒しつつゆっくりと水面上に姿を現します。

 ゲリラ戦に特化し、グリーンのベレー帽を着用するので「グリーンベレー」という別名を持つ米陸軍特殊部隊です。

 グリーンベレーはきょう、群山沖のある無人島で、北朝鮮の指揮部を取り除いて主要施設を破壊する実射撃訓練「チークナイフ」を実施しました。

 機関砲や曲射砲を搭載し、「空の戦艦」と呼ばれる攻撃機AC130Jも、韓半島で行われる訓練に初めて投入されました。

 韓国軍からは、「斬首部隊」と呼ばれる特戦司第13空輸旅団が参加しました。

 (シン・ジョンウ/韓国国防安保フォーラム事務局長)

 「指揮部斬首作戦が行われるとしたら米軍のティア1(Tier 1)級特殊部隊が投入され、グリーンベレーと(韓国軍の)特戦司は地上から、AC130は空中火力支援任務を受け持つものと…」

 1990年代から毎年行われているチークナイフ訓練は、文在寅政権の5年間、たった1回しか公開されませんでした。

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後の昨年9月に続き、わずか半年で再び訓練を公開したことを巡って、挑発の頻度を高めている北朝鮮に向けた警告メッセージだという分析が出ています。

 テレビ朝鮮、ユン・ドンビンでした。

(2023年2月28日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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