「私の行動が尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領に対し、そして尹大統領が所属する国民の力に対してマイナス（否定的）に利用されたのは本当に遺憾で大変悲しい」

　27日に東京都内の衆議院議員会館で立憲民主党所属の太栄志議員から記者が直接話を聞いたところ、先日来韓した際に韓国野党・共に民主党の金容民（キム・ヨンミン）議員と一緒に撮影した写真が政治的に利用されたことに当惑する様子だった。金議員は23日に共に民主党議員らのチャットルームで「韓日連帯抗議行動」という書き込みを掲載し、そこに韓国の国会を訪問した太栄志議員が金建希（キム・ゴンヒ）氏特別検事に賛同していると誤解させる写真をアップし問題となった。

　太議員は「（金建希氏特別検事に賛成するという）そんな意味合いではなかった」と強調した。太議員によると、金容民議員とは昨年8月初めに韓国を訪問した際に知り合った間柄で、今回韓国の国会を訪問した時に一人で座っているのを見たという。太議員は「前にはノートパソコンを持ち、後ろには3－4人のスタッフが立っていたので、何か作業をしていると思った」「隣に座ると金容民議員が先に写真を撮りましょうと言ってきたので撮っただけ」と弁解した。

　太議員は「ハングルは読めないので周りにどんなプラカードがあるかも分からなかった」「（私は）韓国語が分からないし、金容民議員も日本語ができないので英語で対話したが、『誰かの妻』という程度にしか考えなかった」とした上で「それが尹大統領夫人のこととは考えもしなかった。これが真実だ」と訴えた。

　太議員は当選1回で韓日関係改善に大きな関心を示している。太議員は「今回の来韓はマンスフィールド財団主催の日米韓国会議員交流に出席するためだった」「会議で日米韓3カ国の共同軍事訓練をさらに高度化しましょうと提案した」と説明した。太議員はさらに「昨年は2回、今年は1回共同訓練が行われたが、これを定期的に行い共同訓練の回数も増やしましょうと提案した。非常に有益な会議だった」と述べた。

　太議員は「今の国際情勢では東北アジアの安全保障と平和が最も重要というのが私の所信」「昨年発足した尹錫悦政権が進めるインド太平洋戦略はもちろん、日韓関係の改善、日米韓防衛協力などを高く評価している」「むしろ日本の岸田政権の方が尹錫悦政権の一連の努力にもっと積極的に協力すべきと主張している」などとも話した。

東京＝成好哲（ソン・ホチョル）特派員