▲ソウル市内の芸術の殿堂で2017年に本紙とのインタビューに応じた松本零士氏。/李鎮漢(イ・ジンハン)記者

 「銀河鉄道999」で有名な日本の漫画家・松本零士氏が13日に急性心不全で死去していたことがわかった。85歳だった。松本さんが所属する漫画スタジオ・零時社は20日、故人について「星の海に旅立ちました」と報告した。

 「片道でもいいので私を宇宙に送ってほしい」と口にするほど宇宙に強い関心を持っていた。1954年にデビューし「宇宙海賊キャプテンハーロック」「新竹取物語1000年女王」など宇宙を題材にしたSF漫画を次々と発表した。1957年に発行したはじめての単行本も「宇宙作戦第一号」だった。中でも「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビ放映され、当時大きなアニメーションブームを引き起こした。

 中でも代表的な出世作は1977年から1981年まで連載された「銀河鉄道777」だ。母を失った少年が神秘の女性メーテルと共に機械人間になるため宇宙を旅する話だ。2017年にソウルで「銀河鉄道999」展が開催され来韓した松本氏は本紙とのインタビューで「18歳の時に乗った東京行きの夜行列車がトンネルから出た瞬間、宇宙にやって来たように感じた」「私の中で『銀河鉄道999』が生まれたのはこの瞬間だった」と述べた。

 2018年には「銀河鉄道999 ANOTHER STORY アルティメットジャーニー」の連載が始まった。少年から青年となった主人公(韓国名、チョリ)が一緒に旅したメーテルと別れた後、荒廃した地球で希望を捨てず人類の未来を信じて戦い続け、後に再び「銀河鉄道999」で冒険に旅立つというストーリーだ。松本氏が監修し、島崎譲氏が作画を手がけた。

 故人を宇宙へと送り出す「お別れの会」が日本で後日開催される予定だ。零時社は「『遠く時の輪の接する処でまた巡り会える』と松本は常々申しておりました」「私たちもその言葉を信じその日を楽しみにしています」というコメントをツイッターに投稿した。

チョン・サンヒョク記者

ホーム TOP