(アンカー)

 このような悲劇もありました。トルコに隣接するキプロス島の青少年バレーボール選手団39人が試合のためにトルコを訪れ、全員が地震の犠牲になったというニュースが報じられました。泊まっていたホテルが全壊したため、助かった人は1人もいませんでした。犠牲者のほとんどが10代前半の中高生たちということで、いっそう深い悲しみが広がっています。

 ピョン・ジェヨン記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 7階建ての四つ星ホテルが全壊しました。

 北キプロスのマリフ中学・高校バレーボールチームが試合のために泊まっていた所でしたが、最期の場所になるとは夢にも思わなかったでしょう。

 (イルハミ・ビルゲンさん /行方不明の生徒の家族)

 「神のご加護がありますように。生徒たちは崩れた建物のがれきの間にいるかもしれません。無事であることを祈っています」

 生徒24人は全員11歳から14歳までで、将来バレーボールの選手になりたいという夢を抱いていました。元気いっぱいの子どもたちと一緒に来た保護者10人も含め、合計39人が地震発生時、ホテルにいました。

(ナジム・カブソグル教育相 /北キプロス教育省)

 「教師2人を発見しましたが、死亡していました。33人はまだがれきの下にいます。必ず救い出します」

 しかし、捜索三日目にして希望は絶望に変わりました。犠牲になった39人全員が遺体となって故国に戻り、葬儀場は涙の海になりました。

 悲劇が報じられる中、奇跡的な救助のニュースも相次いでいます。地震発生から六日以上、162時間を経て44歳の男性ががれきの中から姿を現すや、歓声が上がりました。

 85歳の女性も152時間ぶりに救助され、再び光を目にするという奇跡を起こしました。

 テレビ朝鮮のピョン・ジェヨンがお伝えしました。

(2023年2月13日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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