▲釜山税関の倉庫で押収された偽ブランド品を公開する税関職員ら。20年2月5日撮影(本文とは直接関係なし)/写真=NEWSIS

 最近5年間に海外から韓国に輸入されて摘発された「偽ブランド品」がとてつもない額に達することが分かった。

 野党・共に民主党所属の梁敬淑(ヤン・ギョンスク)議員が関税庁から提出を受けて12日に公開した資料によると、2018年から2022年までに税関に摘発された知識財産権違反物品の額は2兆2405億ウォン(約2323億円)だったとのことだ。件数では7250件に達する。知的財産権違反物品とは商標などを虚偽表示した模倣品、いわゆる「偽ブランド品」「高級ブランド品のコピー商品」を意味する。

 昨年の偽ブランド品摘発金額は5639億ウォン(約585億円)で、2021年(2339億ウォン=約242億円)に比べ141.1%の増加だった。ブランド別に見ると、高級時計ブランドの「ロレックス」が5年間で3065億ウォン(約318億円)摘発されて最も多かった。以下、「ルイ・ヴィトン」(2197億ウォン=約228億円)、「シャネル」(974億ウォン=約100億円)、「バーバリー」(835億ウォン=約87億円)といった高級ブランド品のコピー商品もこの5年で多数摘発されている。

 国別では、中国から輸入された偽ブランド品が圧倒的に多かった。この5年間で中国から輸入された偽ブランド品は1兆9210億ウォン(約1991億円、85.7%)に達した。ほかは日本(307億ウォン=約32億円)、香港(120億ウォン=約12億円)、米国(95億ウォン=約9億8000万円)、ベトナム(30億ウォン=約3億1000万円)などから持ち込まれたことが分かった。

 品目別に見ると、「時計・バッグ・衣類」がこの5年間におけるすべての知的財産権違反物品額の78.7%(1兆7641億ウォン=約1830億円)を占めていた。中でも「時計」(9201億ウォン=約954億円)が占める金額が最も大きかった。以下、バッグ(6222億ウォン=約645億円)衣類(2218億ウォン=約230億円)、靴(923億ウォン=約96億円)などだった。

ファン・ジユン記者

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