【週刊朝鮮】朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領在任中の「国政介入」事件で服役中のチェ・ソウォン受刑者(改名前の指名は崔順実=チェ・スンシル=)氏の娘チョン・ユラ氏が連日、チョ・グク元法務部長官の娘チョ・ミン氏を批判し、再び注目を集めている。

 チョン氏はチョ氏のインタビューが公開された6日午後、自身のフェイスブックに「私の乗馬選手としての資質の何が足りなくて、おたくのお父さんは私にそんなことをしたのか」と無念さを漏らした。そして、「不公正なのは、あなたがまだ医師をしていることだ」「左派が何と言おうが私のメダルは偽造ではない」との立場を表明した。

 チョン氏の発言はそれにとどまらなかった。チョン氏は投稿後、コメント欄を通じて自身の立場を明らかにしている。特にチョン氏はチョ氏と自分に適用された「物差し」が異なると指摘した。

 チョン氏はチョ元長官が息子の試験問題を解いたとされる身代わり受験疑惑に関する記事リンクに「身代わり受験は大丈夫みたいだ。こうなると知っていたら、私も五輪メダルを偽造していけばよかった」と皮肉った。

 続けて、チョン氏は他のユーザーによる批判コメントに対し、「アジア大会のメダルを町内のじゃんけんで取ったと考えるならばその考えは立派だ」とした上で、「では誰の実力で(メダルを)取ったのか説明してもらいたい」と問い返し、「私の母の心配をせず、民主党を支持し続けなさい」と感情を高ぶらせた。

 チョン氏は昨年声を上げ始め、チョ氏に対する気に入らない心境を表明し続けている。

 チョン氏は2014年、仁川アジア大会馬場馬術競技で団体戦に参加し金メダルを獲得。2015年度には梨花女子大の随時募集で体育特技者選考(乗馬種目)に合格し入学した。しかし、国政介入事件で不正入学の事実が明らかになり世論の批判にさらされ、チョン氏は入試不正で2016年12月に清潭高校、翌年1月に梨花女子大の入学を取り消された。いずれも一審判決も出ていない段階だった。

 チェ·ソウォン氏は2017年6月、一審で入試不正と関連して懲役3年を言い渡され、最高裁で判決が確定した。

 一方、チョ氏は現在まで医師免許が維持している。先ごろチョ氏の母親であるチョン・ギョンシム元東洋大教授の刑事裁判では、チョ氏がいわゆる「7大スペック」と呼ばれる虚偽インターンシップ確認書や表彰状を入試過程で提出した事実が認められ、チョ氏の釜山大医学専門大学院への入学も取り消された。

 しかし、チョ氏はその処分を不服として訴訟を起こし、裁判所は入学取り消し措置の効力停止(執行停止)を決め、一審判決がまでは入学の効力が維持されている。

キム・ヘイン記者

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