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【TV朝鮮ニュース動画】「韓国ではなく日本・台湾に行こう」…フィリピンで高まる反韓感情
(アンカー)
今年は韓国政府が指定した「韓国訪問の年」です。多くの外国人観光客を誘致して経済を活性化させるという趣旨ですが、こうした流れとは違い、フィリピンの韓国大使館ではビザ申請そのものをほとんど受け付けておらず、韓国観光を望むフィリピン人たちが他国に行き先を変える事態となっています。反感感情まで広がっているそうです。
フィリピンにある韓国大使館はなぜビザの発行に消極的なのか、キム・チョンリョン記者が独自取材で報道します。
(記者リポート)
フィリピンにある韓国大使館です。皆さん徹夜で行列しています。
ビザ申請のためではなく、申請する日を予約するための行列ですが、月に一度だけ、こうして行列しなければ予約できません。
それも1-2時間で受付が終わります。
韓国大使館前の様子がCNNのほか、現地メディアなどで伝えられたことから、韓国に対するイメージは悪化の一途をたどっています。
大使館のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)公式アカウントには抗議のコメントが殺到し、インターネット上では「フィリピン人はもっと良い待遇を受ける資格がある」という投稿が拡散されています。
韓国を20回以上訪れたというシェリル・フェアさんも今回は韓国に行くことをあきらめました。
(シェリル・フェアさん /旅行希望者)
「アジア地域を旅行しようと思ったのですが、韓国ではなく日本や台湾に行きます。韓国行きのビザの発行が難しいからです」
(Aさん /旅行会社社長)
「お金が流れ込んでくるというのに、なぜ観光で来る人々に対するビザをこんなに厳しくするのか…」
韓国大使館側は「ビザ業務ができる人員が不足していて、やむを得ない状況だ」と釈明しています。
東南アジアから最近来ている観光客は新型コロナ流行前に比べて70-80%水準まで回復していますが、フィリピンは半分程度です。
(ペク・スンピル氏 /旅行業協会副会長)
「ビザ発給遅延で韓国を訪れようとしている外国人が韓国に入れないため、インバウンド業界は相当な被害を…」
韓国に来たいという外国人の入国を阻んでしまっている政府。「韓国観光の年」というキャンペーン・スローガンも色あせてしまいます。
テレビ朝鮮のキム・チョンリョンがお伝えしました。
(2023年2月6日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)