【NEWSIS】ロシア正教会を率いるキリル総主教が1970年代にスイスでスパイ活動をしていたと、外信が報じた。

 スイス紙「ゾンタークスツァイトゥン(SonntagsZeitung)」などは6日(現地時間)、機密解除された国家記録物の内容を引用し「キリル総主教が旧ソ連の秘密情報機関KGB(国家保安委員会)のために働いていたことが、連邦警察のファイルを通して確認された」と報じたという。AFP通信などが伝えた。

 スイス国内のメディアは、自国の国家記録保管所にある文献にアクセスできた、と説明した。

 キリル総主教は1970年代、世界教会協議会(WCC)のロシア正教会代表としてスイスのジュネーブに滞在していた。

 だがスイス政府は当時、彼がKGBの秘密工作員としても活動していることをつかんでいたのだ。

 コードネームは「ミハイロフ」で、任務は、WCCが米国およびその同盟国を非難するように仕向け、ソ連における信教の自由の欠如に対する批判は和らげることだった-と文献は記録している。

 しかし、キリル総主教のおいで、現在ジュネーブのWCCでロシア正教会代表を務めているミハイル・グンジャエフは、自分のおじについて「KGBの“厳格なコントロール”を受けてはいたがエージェントではなかった」と主張した。

 ロシア正教会は、キリル総主教の過去のスパイ活動疑惑を巡る論評を拒否した。なおWCCは、この事件について「情報はない」との立場を明らかにした。

シン・ジョンウォン記者

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