国際総合
ミス・ユニバ―スのロシア代表「ウクライナ人から脅迫された」…世界大会で何が起きていたのか
「第71回ミス・ユニバ―ス世界大会」でミス・ロシアが「大会に参加した時にウクライナ人から脅迫され、ほかの参加者たちからものけ者にされた」と主張した。
ミス・ロシアのアンナ・リンニコワさんは1日(現地時間)、ロシアのメディア「イブニング・モスクワ」とのインタビューで、ミス・ユニバース大会参加時の不満について打ち明けた。リンニコワさんは「ウクライナのネットユーザーたちから絶えず脅迫と侮辱を受けた」「私がステージに上がったら身体的暴力を加える、と脅された」と語った。そして、「インターネット・コミュニティー・サイトなどで受けた嫌がらせのため、今も不安を感じている」と訴えた。
また、「大会参加者たちは私のことをひそかにのけ者にしていた」とも言った。「参加者たちは私がロシア人だという理由で私を避け、そっぽを向いた」「近づこうとずっと試みたが、すべて無駄だった」と話した。さらに、ウクライナ代表のビクトリア・アパナセンコさんに言及し、「アパナセンコさんは私と会話をしたがらなかった」「すべての参加者がアパナセンコさんの顔色をうかがっていた」と言った。
アパナセンコさんは先月18日、米メディアのデイリー・ビーストとのインタビューで、「ミス・ロシアはただ一緒に自撮りをするためだけに私に接近してきた」と主張していた。アパナセンコさんは「最後の瞬間までミス・ロシアが私のところに来て『申し訳ない』と言うことを望んでいたが、彼女はただプロパガンダ(宣伝)目的のような自撮りをするために近づいてきた」「ミス・ロシアは戦争について一言も言わなかった」と語った。
アパナセンコさんは大会主催側に対しても不満を漏らした。ロシアによるウクライナ侵攻で戦争が続いているのに、ミス・ロシアと自分を同じステージに立たせたという理由からだ。 アパナセンコさんは「血の色である真っ赤なドレスを着たミス・ロシアと同じステージに立ってほほ笑む私の気持ちを主催者側が理解しているのか分からない」「ステージで戦争について話す機会があることを望んだが、主催者側は私に話す機会をたった30秒も与えてくれなかった。おぞましく、苦痛だった」と言った。
第71回ミス・ユニバ―ス世界大会の決勝ステージは米ルイジアナ州ニューオリンズで先月14日に行われ、世界84カ国の代表たちが世界一の座をめぐって競い合った。グランプリに輝いたのは米国代表として参加したロボニー・ガブリエルさんで、2位はベネズエラ代表のアマンダ・ドゥダメルさん、3位はドミニカ共和国代表のアンドレイナ・マルティネスさんだった。
パク・ソンミン記者