ロシア軍が、戦車を動かす過程でミスを犯し、味方の兵士に被害を与えてしまう場面がカメラに捉えられた。

 ウクライナ国防省は1月27日(現地時間)、ツイッターを通して、ロシア軍の様子を捉えた動画を公開した。その上で「戦争に動員されたロシアの歩兵にとって、最大の脅威はロシアの戦車兵」と嘲笑するコメントを残した。

 長さ52秒のこの動画は、昨年10月にウクライナのドローンが撮影したものと推定されている。動画には笑い声の効果音が付けられ、明るい雰囲気の音楽が挿入されていた。

 動画を見ると、ロシアの戦車1両が右側から煙を出しながら、近づいてくる別の戦車を避けて向きを変えている。この戦車は画面上、左側へ移動し、前方に止まっていた別の戦車の横を通過していった。

 問題は砲身の向きだった。砲身が戦車の左側を向いていたせいで、そのまま横の戦車の上に座っていた兵士たちに当たったのだ。突然砲身にぶつかったロシアの兵士たちが戦車の下に転げ落ちる様子も動画に捉えられていた。地面に転げ落ちた兵士たちは急いで起き上がり、別の場所へとよけていった。兵士の1人はけがをしたらしく、のっそりと体を起こした。

 この日、外信各社はこのニュースを伝え、深刻なけがをした兵士はいないようだと報じた。米国ニューズウィーク誌は「ウクライナ国防省は、戦車兵の無能さがロシア軍の最大の脅威だと記したが、これはロシア軍をあざけるもの」とした。英国デーリー・メール紙も「ゲームの効果音のようなBGMが、ロシアの戦争活動をあざけるために挿入された」と伝えた。

 この動画は、現在までに152万回以上も再生されている。動画を見たネットユーザーらは「10点満点で10点」「6歳になるうちの孫の方がうまい」「徴集兵に制服を着せたからといって、軍人になるわけではない」などのコメントを残した。

キム・ガヨン記者

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