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インドの闘鶏師、刃物を装着させたシャモに切られて死亡
【NEWSIS】闘鶏をより刺激的にするために、おんどりの足に刃物を取り付けた男性2人が、その刃物で切られて死亡した。
英紙デイリー・スターなどは18日(現地時間)、ヒンズー教最大の祭り「マカラ・サンクランティ」で闘鶏をした男性2人が死亡したと報道した。2人は闘鶏用の鶏の足に取り付けた刃物で命を落とした。闘鶏を面白くしようと自分たちで取り付けた刃物だった。
ガンデ・ラオさん(42)とパドマ・ラジュさん(20)はそれぞれマカラ・サンクランティのため、大事に育ててきた闘鶏用の鶏の足に刃物を取り付けた。闘鶏は主にくちばしでつつくのではなく、高く跳び上がって足で相手の鶏を蹴るのが基本戦術で、鮮血が飛び散る闘鶏の方が一般的な闘鶏よりもはるかに多くの人々に注目されるためだ。
自業自得とでも言うべきなのだろうか、2人とも自分が取り付けた刃物で命を落としてしまった。ラオさんは刃物を取り付けた鶏が観衆に驚いて跳び上がった瞬間に大きな傷を負い、ラジュさんも興奮した闘鶏用の鶏によって左足と胴に重傷を負った。2人は病院に搬送される途中で出血やショックにより死亡した。
インドでは1960年代以降、闘鶏が法律で禁止されているが、毎年マカラ・サンクランティの期間が来ると、インド南東部地域を中心に違法な闘鶏が盛んに行われている。インド紙ニュー・インディアン・エクスプレスのインタビューに応じた匿名希望の祭りの参加者は「三日間の祭り期間中、ゴーダーヴァリ、クリシュナ、グントゥール地域で行われる闘鶏が最大の見ものだ」と語った。
闘鶏を楽しむインド人たちは、鶏同士の戦いだけでなく、闘鶏の場でおのずと行われている違法賭博も楽しみにしていることで知られている。デイリー・スターは闘鶏で賭けられる金額について、最低で1万ルピー(約1万6000円)から最高で50万ルピー(約80万円)に達すると報じた。
闘鶏用の鶏の足に刃物を付けることが一般的な慣習になっているだけに人命にかかわる被害も絶えない。2021年には7センチメートルの刃物を取り付けた鶏を捕まえようとしていた45歳のインド人男性がそけい部を刺され死亡している。
チョン・ヒジュン記者