▲写真=NEWSIS

 (アンカー)

 韓国情報当局は、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の現職・元幹部4人が海外で北朝鮮の工作員と接触したとみています。このうち局長級幹部はカンボジアやベトナムで工作員から工作資金を受け取り、傘下の労組に地下組織をつくり、反政府活動を行った疑いがあるということです。イ・チェヒョン記者が取材しました。

 (記者リポート)

 民主労総の局長級幹部A氏をはじめとする4人は、いずれも国家保安法違反の疑いが持たれています。

 捜索令状にはA氏が2017年にカンボジア、19年にベトナムで北朝鮮文化交流局の工作員に会い、工作資金を受け取ったこと、地下組織結成などに関する指令を受けたことが記載されていたもようです。国家情報院はA氏が韓国に戻り、保健医療労組、光州市の起亜自動車に所属する労組員を抱き込んで下部組織をつくり、反政府活動に始めたと判断しています。

 国家情報院が先ごろ捜査した慶尚南道昌原市、晋州市と済州道のスパイ組織とは別の組織ですが、手口は類似しているということです。

 当局は民主労総による反政府活動の一部が北朝鮮の指令に従ったものとみています。

(女子中学生2人が死亡した議政府での米軍装甲車事故20周年で民主労総が開いた集会)

「従属的な韓米同盟を断ち切ろう!(断ち切ろう!)」

 昨年6月、民主労総は反米自主労働者大会を開き、昨年9月には「真夜中に泥棒のように終末高高度防衛ミサイル(THAAD)基地の工事機械と運び入れ、米軍を招き入れた」という声明を出しました。

 スパイ防止当局は10年余りに及ぶ内偵で証拠を確保したといいます。TV朝鮮のイ・チェヒョンがお伝えしました。

(2023年1月18日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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