事件・事故
未成年のわいせつ画像拡散「第2のn番部屋」…主犯の韓国籍20代男を豪で検挙
児童を含む未成年者9人に強制的に裸の映像などを撮影させ、これを広めたいわゆる「第2のn番部屋」の主犯がオーストラリアで警察に身柄を拘束された。ソウル警察庁サイバー捜査隊はオーストラリア警察と協力し、いわゆる「エル」と呼ばれる20代半ばの韓国籍の男をオーストラリアのシドニーで検挙した。ソウル警察庁が明らかにした。
警察によると、男は2020年12月末から今年8月15日まで未成年者9人を脅迫し、裸の写真や動画など1200点以上を制作してこれをテレグラムなどで広めた疑いがある。男は被害者に接近するためSNS(会員制交流サイト)を通じ「私も性犯罪の被害者だ」「支援したい」などと連絡して親しくなり、後に脅迫して裸の映像などを送らせこれを広めたという。今年8月に犯行が外部に知られたためテレグラムを脱退し行方をくらましていたが、数カ月にわたる警察の捜査で身元が特定され、今月23日に逮捕された。
警察の関係者は「今後の捜査に影響が出るため犯行の詳しい手口や検挙の過程については明らかにしない」としている。男性は犯行により収益などは得ていなかったという。今後の捜査で児童を含む未成年の被害者は今の9人からさらに増えそうだ。
男は2010年からオーストラリアに居住していたが、永住権はないという。しかし男はオーストラリアでサイバー犯罪を行ったため、属地主義の原則に従いまずはオーストラリアの法律によって起訴され、裁判を受けることになる。警察は犯罪人引渡し条約の手続きを経て男を韓国に送還し、韓国の法律で処罰した上で身元を公開する方向で検討中だ。
これとは別に警察は最近まで男と共に被害者を誘い脅迫するなど、直接・間接に加担してきた別の15人を検挙し、うち13人を検察に送致したことを明らかにした。また男が制作した写真や映像を所持、視聴、あるいは身元を広めるなど二次的被害に加担した10人についても追加で検挙し取調べ中だ。
キム・スギョン記者