▲写真提供=大統領室

 先週、主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)とアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に習近平中国国家主席の妻、彭麗媛夫人が姿を見せたことをめぐり、中華系メディアが「より親しみやすい中国」のイメージを示す狙いがあると分析した。

 香港の日刊紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は21日付の記事で、彭麗媛夫人が新型コロナの世界的大流行が始まって以来、3年ぶりに夫の習主席の外国訪問に同行したと報じた。同紙によると、彭麗媛夫人はG20サミットが開催されたインドネシア・バリでインドネシアのイリアナ・ジョコ・ウィドド大統領夫人と面会し、公共福祉やチャリティ、結核やエイズ治療・予防について意見を交わした。2人はインドネシアにある孔子学院で、学生たちが中国語で歌うインドネシアの伝統曲を鑑賞した。

 彭麗媛夫人はまた、韓国の金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人、日本の岸田文雄首相の妻の裕子夫人らと共に、バリでファーストレディのための伝統文化体験にも参加した。

 APEC首脳会議が開催されたタイのバンコクでは、ナラポーン・ジャンオーチャー・プラユット・タイ首相夫人と共に、現地の音大と博物館を訪問。APEC期間中に還暦を迎えた彭麗媛夫人は、タイ首相夫妻の主催した宴会で祝福される一幕もあった。

 こうした彭麗媛夫人の役割について、シンガポールの南洋理工大学のディラン・ロ教授(対外政策学)は「彭麗媛夫人は女性のエンパワーメント、エイズ問題、貧困など比較的論争になりにくい分野に集中してきた」として「(彭麗媛夫人の)女性的かつ公的な姿は、中国のイメージをソフトにする効果がある」と指摘した。

イ・ヒョンテク記者

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