(アンカー)

 炎上する車の中で意識を失った運転者を市民たちが救助しました。爆発が懸念される状況でしたが、そばにあった石と野球のバットを使って救助しました。

 パク・ゴヌ記者が当時の状況を伝えます。

 (記者リポート)

 白い乗用車が花壇型の中央分離帯にそのまま突っ込みました。

 その後、車は炎に包まれましたが、意識を失った60代の運転手は脱出できていません。

 「どうしよう。前に人が乗っているのに」

 事故は15日午前1時20分ごろ、光州広域市内のある道路で起こりました。

 事故を目撃した市民1人が駆けつけましたが、運転席のドアがロックされており、救助できません。

 「窓ガラスを割らなければダメだ。割ることができるようなもの!」

 これを見守っていたもう1人の市民が車の窓ガラスを割って救助に加わりました。

 「早く出て、早く、早く!」

 市民たちが炎をものともせず救助した運転者Aさんは手にII度のやけどをしましたが、意識を取り戻して病院で治療を受けています。

 シン・ユシクさん/救助に当たった市民

「『あの人を何が何でも救い出さなければ』という考えしかなかったと思います。けがが軽くて幸いです」

 Aさんの車は後部の窓ガラスが壊れており、市民が救助の際に使った石がまだ後部座席に残っています。

 警察は、Aさんが意識を失った状態でアクセルペダルを踏み続けたため火が出たとみています。

 警察関係者

 「意識を突然失ったものですが、(過熱は)今、推定の段階で…」

 爆発の危険をものともせず勇敢な行動をした市民が大切な命を救いました。

 テレビ朝鮮 パク・ゴヌでした。

(2022年11月15日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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