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蔚山市長選介入報道でTV朝鮮を訴えたチョ・グク氏、二審も敗訴
【TV朝鮮】チョ・グク元青瓦台民情首席秘書官が過去に共に民主党から蔚山市長選に出馬した宋哲鎬(ソン・チョルホ)前市長への支持を求めたとの報道を巡り、チョ氏がメディアを提訴したものの、一審に続き二審でも敗訴した。
ソウル高裁はこのほど、チョ氏が朝鮮日報系のTV朝鮮と東亜日報系のチャンネルAに所属する記者6人を相手取り起こした損害賠償請求訴訟の控訴審で、原告敗訴の判決を言い渡した。
TV朝鮮などは2019年11月、チョ氏が18年の統一地方選直前、蔚山市の寺を訪問し、宋候補への支持を依頼したと報じた。チョ氏は「当時蔚山を訪問しておらず、宋候補に会ったこともない」と反論し、記者らに3億ウォン(約3100万円)の賠償を要求する訴訟を起こした。
一審は報道に登場した僧侶の目撃談と記者の名誉毀損容疑が嫌疑なしとされた点を考慮すれば、記者らの報道が虚偽事実だと断定することはできないと判断した。また、僧侶がインタビューで虚偽を述べる理由がなかった点、チョ氏が記者の確認取材に一切対応しなかった点などを総合すれば、記者がインタビュー内容が真実だと信じたのは妥当だとした。
チョ氏は一審の判断を不服として控訴したが、二審も同様の結論を下した。
チェ・スヨン記者