▲ジョン・ボルトン氏

 米国のトランプ前政権のホワイトハウスで国家安保補佐官を歴任したジョン・ボルトン氏は22日(現地時間)、米国政府がかつて「金正恩(キム・ジョンウン)政権交代」を検討し、これに自らも直接関与していたことを明らかにした。米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が23日(現地時間)に報じた。

 ボルトン氏はVOAとのインタビューで「北朝鮮の政権交代は全面的に可能だ。世襲共産主義独裁者の金正恩に代わる人間を探す必要はないので、イランよりも北朝鮮の方がある意味、政権交代はより簡単と思う」「(次の政権が必要なイランとは異なり)北朝鮮は韓国に吸収されれば韓半島の人為的な分断は解決できる」などの考えを示した。

 ボルトン氏は「北朝鮮の政権交代については私も一部の検討に直接参加し、他の人物も参加した」とも説明した。これはトランプ前政権で北朝鮮の政権交代が幅広く検討されていたことを意味する。ボルトン氏は「米国は北朝鮮やその他のならず者国家から脅迫されることは絶対にないだろう」「米国、韓国、日本などを守るため北朝鮮の核施設を破壊する必要があるなら、それも考慮すべきだ」とも述べた。

 これとは別に米ワシントン・ポスト紙はこの日、自社所属でかつて「ウォーターゲート事件」をスクープしたボブ・ウッドワード氏が近く発行する著書の一部を引用し「トランプ前大統領は(在任中にウッドワード氏とのインタビューで)金正恩氏は非常に頭が良いと語っていた」と報じた。インタビューでウッドワード氏が「米CIA(中央情報局)は金正恩氏は究極的にはばかと評している」と指摘すると、トランプ前大統領は「同意しない。彼は狡猾で術数に優れ、非常に頭が良い」と答えたという。「CIAはなぜそう評価したのか」との質問にトランプ前大統領は「よく知らないからだ。(金正恩氏を)よく知るのは私だけだ」と強調したという。ワシントン・ポスト紙が伝えた。

ワシントン=イ・ミンソク特派員

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