韓国の電池メーカー、SKオンが、電気自動車(EV)のバッテリー素材のサプライチェーン(供給網)を強化するために、オーストラリアの資源開発企業と立て続けに手を結んでいる。

 SKオンは12日、オーストラリアの資源開発企業「レイクリソース」の株式10%を確保し、環境に優しい高純度リチウム計23万トンの供給を受ける契約を11日に締結したと発表した。これはEV490万台を生産できる規模だ。2024年の第4四半期(10-12月期)から開始し、最大で10年間、リチウムの供給を受ける。

 「レイクリソース」は1997年に設立され、2001年に豪州証券取引所に上場。ボリビア、チリとともに南米の「リチウムトライアングル」を形成するアルゼンチン内に、リチウム資源が眠る塩湖資産4か所とリチウム鉱山1か所を保有・開発している。

 SKオン側は、「レイクリソースから供給を受けたアルゼンチン産のリチウムを、米国とFTA(自由貿易協定)を結んでいる国で精製し、北米の事業場に投入することを考えている」として「このように生産されたバッテリーを搭載したEVは、米国のインフレ抑制法(IRA)の規定上、EV購入補助金支給の対象になる可能性がある」と説明した。SKオンは先月28日、豪州のリチウム企業、グローバルリチウムともリチウム供給に関する覚書を締結している。

チョ・ジェヒ記者

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