▲写真=韓東洙(ハン・ドンス)監察部長/NEWSIS

 大検察庁の検事長級幹部で唯一「親文在寅(ムン・ジェイン)」派の韓東洙(ハン・ドンス)監察部長が最近辞表を提出したことが6日分かった。韓部長はリベラル傾向の判事による組織「ウリ法研究会」の出身だ。2019年10月、当時のチョ·グク法務部長官が辞任直前に韓部長の任命を推薦し、文在寅大統領が裁可した。検察周辺からは「文政権がチョ長官を捜査した尹錫悦(ユン・ソンニョル)検察総長に監察で報復しようと韓部長を任命した」という分析が示された。

 2020年11月当時、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が尹錫悦検察総長を追放するために懲戒を強行すると、韓部長はいわゆる「判事査察」疑惑について監察を実施した。韓部長は検察総長懲戒委員会に証人として出席した。

 尹大統領が大統領選を控えた昨年9月、いわゆる「告発教唆」疑惑で高位公職者犯罪捜査処(公捜処)による捜査を受けることになると、韓部長は最高検察庁の現職・元報道官の携帯電話を監察した。裁判所の令状や当事者の同意がなかったため、違法性を指摘する論争があった。韓部長は監察資料を公捜処に提供したため、「韓部長は公捜処と組んだ」とささやかれた。

 韓部長は任期を1年以上残して辞表を提出した。検察幹部は「最近の人事で親文在寅派の検事が全員入れ替えられ、韓部長もこれ以上持ちこたえられないと判断したのではないか」と話した。

表泰俊(ピョ・テジュン)記者

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