▲韓悳洙(ハン・ドクス)首相

 韓悳洙(ハン・ドクス)首相は文在寅(ムン・ジェイン)政権時に任命された洪長杓(ホン・ジャンピョ)韓国開発研究院(KDI)院長について、「所得主導成長設計者がKDI院長の座に就いているというのは話にならない」と語った。

 これは、韓悳洙首相が28日、世宗市内の首相公館で行われた就任1カ月記念の記者団夕食会で、「経済人文社会研究会理事長やKDI院長の去就はどうなるのか」という記者らの質問に、「変わらなければならない」と答えた上で述べた言葉だ。

 記者らが「任期がまだかなり残っている」と指摘すると、韓悳洙首相は「我々(新政権)とはあまりにも合わなさすぎる」と言った。また、「どのように整理するのか皆、関心を持っている」と記者らが言うと、韓首相は「時間が解決してくれるだろう」と答えた。

 与党関係者の間からは、韓相赫(ハン・サンヒョク)放送通信委員会委員長や全賢姫(チョン・ヒョンヒ)国民権益委員会委員長ら文在寅政権時に任命された各機関のトップは自ら退くべきだ、という声が上がっている。こうした状況で、韓悳洙首相が洪長杓院長に辞任を促すような圧力を加える発言が飛び出したため、注目を集めている。

 洪長杓院長は文在寅政権の初代経済首席秘書官であり、「所得主導成長」政策の設計者として知られている。大統領直属の政策企画委員会所得主導成長特別委員会委員長も務めた。

ソン・ドクホ記者

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