動画サイト「ユーチューブ」に日本外務省の旭日旗広報動画が登場した。

 グーグルコリアが22日に明らかにしたところによると、日本外務省は昨年10月、「伝統文化としての旭日旗」動画を制作し、韓国のユーチューブ公式チャンネルに掲載したとのことだ。日本語をはじめ、韓国語、英語、中国語などで作成されている。このうち、韓国語で制作された動画が最近、韓国のユーチューブ広告に登場した。

 

 日本外務省は動画を通じて「旭日旗は日本文化の一部」「数百年に渡る伝統文化は現代にも受け継がれている」「スポーツの応援では勢い・士気を鼓舞し、勝利を願う」「旭日デザインは日本固有のものではなく、世界の国々でも広く使用され、受け入れられている」と説明している。そのほかにも「太陽の形をかたどっている」「数百年前から人々の生活に溶け込み、広く親しまれてきた」「節句、還暦、婚礼などの祝い事、大漁、商売繁盛祈願などやお祭りでも使用される」としている。

 動画が公開された時、産経新聞は「(旭日旗に対する)日本の主張の正当性を一般人に分かりやすく伝えようとする意図」と報じた。しかし、動画には日本がかつて第二次世界大戦や太平洋戦争などで日本帝国軍の旗として旭日旗を使用したという説明はない。旭日旗と全く関係のない象徴物を挙げて、似ているという理由だけで旭日旗の一種として紹介しているものもある。赤と黄色が広がるデザインが含まれている米アリゾナ州の州旗が旭日旗から派生したなどという具合だ。

 動画を見た韓国のネットユーザーたちは不快感を表している。韓国のネットユーザーたちは自分たちが見た動画のスクリーンショットをシェアし、「韓国のユーチューブでなぜこんな動画を見なければならないのか分からない」「日本の侵略の正当性を通そうというもの」「被害国に戦犯旗を広報するなんて、まともなのだろうか」「見るだけでイライラする」「ユーチューブは金さえやれば、何でも広告させるのか」などと書き込んでいる。

 グーグルコリアは旭日旗広告に関する見解を出していない。グーグルの広告方針を見ると、▲危険な製品およびサービス ▲模造品 ▲ハッキングなど不正行為を助長するコンテンツ ▲人種差別・ヘイト(嫌悪)などを助長するコンテンツ などは広告で禁止されている。また、性的なコンテンツや酒類、ギャンブル、ゲームなどに対する広告は制限を設けて許可されている。

ソン・ジュサン記者

ホーム TOP