▲キム・ヘギョン氏

 韓国与党・共に民主党の大統領候補、李在明(イ・ジェミョン)氏は3日、妻のキム・ヘギョン氏が京畿道庁の公務員に私的な用務を依頼していたことについて謝罪したが、さらに別の疑惑が浮上した。李候補夫妻の側近B氏による指示を受け、キム氏からの頼まれ事を処理した元公務員A氏は同日、自分が李候補のコーヒーや灰皿も準備し、その過程でBさんから受けたとされる暴言を含む録音記録を追加で公開した。また、キム氏がサンドイッチ、フルーツなどを道庁のイベント用という名目で道庁の公務用クレジットカードを使って大量購入し、自宅に届けさせたほか、精肉店だけでなく、なじみの日本料理店、中華料理店などで慣例上の経費上限(12万ウォン=約1万1500円)に合わせ、繰り返し公務用クレジットカードを使用していたと主張した。これについて、民主党関係者は「監査要請によって、結果が早期に出るとみられる。特定人物の主張に基づき判断するのは難しい状況なので、事実関係が明らかになった後でコメントする」と説明した。

 

 これに先立ち指摘された薬の代理処方および受領についても、新たな疑惑が飛び出した。民主党選対広報団は3日、「B氏は過去に妊活をしたが成功せず、強いストレスを感じていた」とした上で、「生理不順、うつなど閉経の症状を示したため、結局妊娠をあきらめ、治療のためにホルモン剤を服用した」と指摘した。つまり、昨年3月にA氏が代理処方を受けて届けた薬はキム氏のものではなく、B氏の閉経症状を治療するために服用した薬だと主張した格好だ。しかし、それから1カ月後の昨年4月、キム氏本人が城南市の自宅近くの総合病院で診療を受けた後、代理処方が指摘された物と同じ医薬品6カ月分の処方を受けていたことが新たに判明した。民主党の主張通り、代理処方を受けた薬はB氏が服用したものだったとすれば、キム氏とB氏は当時同じ薬を服用していたことになる。キム氏が処方を受けた6カ月分の薬もA氏がB氏から処方せんを写真で受け取り、薬局で受け取った。医療法によれば、医者の診察を直接受けた患者でなければ、処方せんを受け取ることができない。

 河泰慶(ハ・テギョン)国会議員(国民の力)は「処方を受けた薬は閉経治療剤であり、2016年に結婚したB氏とは関係がない薬だ」とし、「弁明が疑いを増幅させている」と指摘した。

キム・ウンジュン記者

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