▲チャン・ソウォン・ソウル大学教授、韓国国立国語院長

 「人工知能(AI)が韓国人の文章作成能力を採点するシステムを作ってみようと思います」

 韓国国立国語院のチャン・ソウォン院長(61)=写真=は18日、記者懇談会で「人工知能を活用した国語能力診断システムを開発する計画」と明かした。2025年から韓国国民が「文章作成能力試験」を受けられるようにし、AIがこれを採点して成績を資格証のように活用できる形にしたいという。予算は5年間で100億ウォン(現在のレートで約9億6200万円。以下同じ)ほどと予想した。

 ソウル大学国文科教授のチャン院長は、昨年10月に第12代国立国語院長に就任した。フランスのパリ第5大学で言語学の博士号を取り、国語学会長やソウル大学生涯教育院長などを歴任した。

 チャン院長は「大学で論述試験を評価していて、客観的な評価指標があるべきだと考えるようになった」とし、さらに「米国では人工知能が筆者の性別・人種・教育程度まで判断している」とし「韓国もAIが80%、人が20%採点すれば、もうちょっと客観的な大規模評価ができるだろう」と語った。第1段階の「書く」能力に続いて、27年には第2段階として「話す」「聞く」「読む」能力の評価も開発する計画だ。

 1999年に編さんされた『標準国語大辞典』を26年までに全面改編したいという計画も明らかにした。予算は70億ウォン(約6億7300万円)ほどと見込んでいる。「当時は急いで作ったので、単語の用例に80年代の小説もきちんと反映させられなかった。収録できていない新語も多く、タッカンジョン(甘辛ダレを絡めた鶏から揚げ)単語、タンパッパン(あんパン)、考試院(簡易宿泊施設)といった単語がないというほど」とチャン院長。

 さらにチャン院長は、韓国国外での韓国語教育認証プログラムを開発し、今年から公共機関の公文書を対象に語文規範を順守しているかどうか評価するという計画も明らかにした。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者

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