▲大田儒城警察署。写真=聯合ニュース

 大田市儒城区のある薬局で、薬剤師がマスクやばんそうこうなどを高価で販売した上、客の返金要求を受け入れないなどの苦情が相次いでいる。

 

 儒城区が3日に明らかにしたところによると「マスク、ばんそうこう、二日酔い対策ドリンク、頭痛薬などを1つ当たり5万ウォン(約4800円)で販売して暴利をむさぼっている薬局がある」という内容の苦情が現在までに8件あったという。客らから告訴状を受け取った警察は、この薬局のA薬剤師に詐欺罪を適用できるかどうか検討しているとのことだ。

 大田市薬剤師会にも同じ内容の苦情が3件あったことも分かった。ある人は「マスクを1枚買おうとA薬剤師にカードを渡したのに、5万ウォンで決済されたという通知が来て、当惑した」と主張した。また別の人は「二日酔い対策ドリンクを3本買おうとしたところ、A薬剤師は15万ウォン(約1万4500円)で決済した」と主張している。

 さらに問題となっているのは、この薬局ではほとんどの客に返金をしていないことだ。A薬剤師は客に返金を求められると、カード決済機の電源を抜いたり、訴訟を起こすように言ったりして、騒動を大きくしている。

 A薬剤師は「専門薬を扱っていないので、一般薬でマージンを稼ぐしかない」「薬局が一般薬の価格を自主的に決めて販売できる『販売者価格表示制』を守っており、違法ではない」と主張している。また、返金要求に応じないことについて、A薬剤師は「その場では返金しないが、法的に返金してもらえる『返金案内書』を配ってお知らせしている」としている。

 儒城区関係者は「製品価格の上限はないので、行政的な措置が取れる部分はこれといってない」「『販売価格を製品に付けたり、会計前に消費者に価格を説明したりするなどしてほしい』と薬局側に要請した」と語った。

ウ・ジョンシク記者

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