韓国与党共に民主党から大統領選に出馬する李在明(イ・ジェミョン)候補は17日、長男A氏の常習賭博については謝罪しながらも、買春疑惑については「確認したが売買春の事実はなかったという。本人が誓って否定しており、信じるしかない状況だ」と述べた。民主党選対のヒョン・グンテク広報は「友人から聞いた話である可能性もあり、(売春店舗に)行ったこともはっきりしないようだ」と話した。

 李候補サイドの説明とは異なり、李候補の長男が2019年から20年にかけ、インターネット上のポーカー関連掲示板への書き込み200件余りには、賭博でもうけたカネで風俗店に行ったことを自慢する文章が含まれていることが分かった。

 

 本紙の取材を総合すると、A氏は19年10月1日午後9時18分「風俗店に行ってきた」と題する書き込みをしていた。「酒を飲んでウイニング(勝利)したカネで『6バイイン』(賭博参加費)相当の風俗に行ってきた。友達にもおごった。君たちもウイニングして女を買え。それじゃ」という内容だった。A氏の他の投稿内容からみて、A氏が風俗店に支払った金額「6バイイン」が12万-30万ウォン(1万1500-2万8700円)とみられる。

 これに先立ち、A氏は19年6月9日午前9時5分、別のユーザーとコメント欄でやりとりし、「カネをどこに使えばよいだろうか。OPでも行くか。XX(性行為の意味の卑語)してから1年もたつ」と書き込んでいた。「OP」とはオフィステル(オフィスも兼ねる住居物件)での売買春を指す用語だ。

 A氏はまた、20年3月16日午後6時29分には、「(午前)7時に起き、インターネットカフェでHサイト(Hidden Siteの略、裏サイト)のオマハ(ポーカーの一種)でグラインディング(賭博に長時間かけること)。とにかく運で勝った分はマッサージに行く」と書き込んだ。その日は祖母の出棺の日だった。その後、同日午後8時13分には「XXに失望した」というタイトルで、「チョンジャにある(店舗名)には行くな、XX。マッサージ時間も守らない」などと書いた。

 1時間44分間隔での2件の投稿を総合すると、李氏は京畿道城南市盆唐区の亭子(チョンジャ)洞に実際にあるというマッサージ店に行った可能性が高いとみられている。一部メディアは問題のマッサージ店にはわいせつなサービスがあると報じた。A氏の売買春疑惑に対する李候補の説明が不十分だという指摘もある。本紙による説明要求に対し、李候補サイドは「謝罪と責任という点でこれまでの立場と変わらない。事実が確認され次第、息子は自分の行動について全責任を負う」と説明した。

 一方、李候補は19日、尹奉吉(ユン・ボンギル)義士殉国89回忌追悼式に出席後、記者団の質問に対し、「子を持つ罪人なのだから、必要な検証は十分にして、さらに問題がある点については相応の責任を負わせる」とした上で、「改めて申し訳ないと謝罪申し上げる」と語った。李候補が長男に贈与した5000万ウォンが「賭博資金」ではないかとする野党の主張については、「官報に全て出ている」と述べるにとどまった。

イ・セヨン記者

ユ・ジョンホン記者

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