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尿素水4トンの密輸摘発、切羽詰まった韓国政府は押収品の市中流通を容認
韓国関税庁は15日、税関に申告せずに密輸されようとしていた尿素水約4トンを12日に摘発し、関係者を取り調べていることを明らかにした。尿素水4トンは大型トラック4-5台が1カ月間使用できる量に相当する。
密輸された尿素水は中国から仁川港に運ばれる通常の貨物に混入していた。現在尿素水の関税割当制に基づく関税率はゼロだ。関税庁関係者は「関税を逃れようという意図ではなく、尿素水を持ち込む際に受けなければならない環境検査を回避する目的か、政府による買い占め・売り惜しみの取り締まり対象から逃れる目的と推定される」と話した。
関税庁は「今回の摘発で押収した尿素水は密輸品だが、市中に速やかに流通させる方針だ」と表明した。検察と協議し、尿素水を市中に流通させる法的根拠を整える計画だ。量こそ多くはないが、密輸品だからといって税関に保管しておくには尿素水不足があまりに深刻だとの判断が働いた。
関税庁は尿素、尿素水の需給円滑化に向け、正常に輸入申告があった部分については迅速な通関を支援する一方、未申告、偽装申告については、通関検査を強化していく。
キム・チュンリョン記者