▲ソウル市瑞草区の大検察庁付近には大庄洞開発事業関連の特別検事導入を求める葬儀用花輪が並んだ。/2日午後、NEWSIS

 9日午後、ソウル市瑞草区瑞草洞の大検察庁庁舎前には「謹弔」と書かれた花輪型の弔花が並んだ。付近の瑞草警察署前から大検察庁庁舎を過ぎ、大法院の正門に至る250メートルの歩道は花輪191基に埋め尽くされた。大検察庁前の歩道はこれ以上置き場所がなく、20基は向かい側のソウル中央地検庁舎前に置かれた。今月1日には90基余りだったが、1週間で倍以上に増えた。

 

 この花輪は大半が「大庄洞開発事業優遇疑惑」に対する検察の捜査を批判し、特別検事導入を求める内容だ。金オ洙(キム・オス)検事総長の指示で9月29日に発足したソウル中央地検の専門捜査チームが政界実力者への捜査を行えず、公正さを失ったとの批判だ。花輪には「特別検事が国民の命令だ」「大庄洞の不正を汚水で隠すつもりか、目を覚ませ」(汚水と金オ洙氏の「オ洙」は韓国語で同音)「オ洙よ、昼寝でもしていろ、大庄洞の不正は特別検事が解明する」「頭を垂れた検察、火天大有の主人が怖いのか」といった内容が書かれている。李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事の公職選挙法違反事件で大法院の無罪判決を主導したとされる権純一(クォン・スンイル)元大法官を批判する文言も見られた。権氏は退任後、大庄洞事業を推進した火天大有で顧問を務め、毎月顧問料1500万ウォン(約144万円)を受け取っていたことが分かっている。

 この花輪は保守団体が27日まで警察に「弔花展示」目的で集会を届け出て設置したものだ。市民が自費で購入した葬儀用花輪を配達業者に依頼して送れば、この団体が管理を代行するという。団体は昨年10月には大検察庁前に尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長(当時)を応援する花輪を設置した。団体関係者は「『尹錫悦応援花輪』は355基を設置したが、今回の「政治検察糾弾謹弔花輪」は最大400基に達すると見込まれる」と話した。

イ・セヨン記者

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