日本の高校野球選手たちにとって「夢の舞台」である全国高校野球選手権大会(甲子園)で、京都国際高校が在日韓国系民族学校としては初めてベスト8に進出した。

 京都国際高校は24日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた第103回の同大会で、東京都代表の二松学舎大学付属高校を延長の末に6-4で破り勝利した。この勝利で、京都国際高校は野球部創立22年目にして夏の甲子園大会初出場に続き、ベスト8(準々決勝)進出という快挙を成し遂げた。京都国際高校は今春の甲子園大会にも創立以来、初めて出場したが、ベスト16で9回裏に逆転負けした。

 甲子園は全国数千校の高校野球チームが競う合う日本最大のスポーツイベントだ。春と夏の計2回行われるが、夏の甲子園に対する関心の方が高い。全国各地の選手たちが予選を経て各地域の代表として参加するためだ。野球名門校の出場が一般的だが、それでも全国の高校野球選手たちは甲子園を夢見て汗を流す。日本の漫画やドラマにもよく登場する定番の素材だ。新型コロナウイルス感染症の流行で2年ぶりに開かれた今回の夏の甲子園でも、全国3603校の高校野球チームが挑んだ。京都国際高校は初出場ながらも数多くの野球名門校を抑え、約3600校の中でベスト8になったものだ。

 1947年に韓国系民族学校として建てられた京都国際高校は、今春の甲子園で外国系学校としては初めて本大会に出場した。特に、甲子園で試合が行われる日に「東海の海渡って/大和の地は/偉大な我らの先祖/古の夢の場所」(東の海を渡りし/大和の地は/偉大な祖先/古の夢の場所)と始まる韓国語校歌もNHKを通じて全国に生中継され、在日韓国人社会に大きな感動を与えた。この日も、京都国際高校の選手たちのおかげで甲子園球場には韓国語の校歌が鳴り響いた。

 この日の試合は、両チームのエース投手が好投する中、逆転また逆転という名勝負だった。京都国際高校は1回裏から1点を奪われ苦しいスタートを切ったが、5回表に同点ホームランが出て追い付いた。そして6回表には2ランと連続ホームランで逆転に成功した。ところが9回裏に相手チームに3点を奪われ、勝負は振り出しに戻った。しかし、京都国際高校は延長10回表に2打点となる三塁打を出して勝負を再び覆した。京都国際高校の朴慶洙(パク・ギョンス)校長は「点を与えてもあきらめずに最後まで追いかけた選手たちを誇りに思う」「うちのチームの目標は日本の頂上(1位)」と語った。

ホーム TOP