社会総合
光復会長の光復節暴走「朴正煕は反民族政権、ペク・ソンヨプは日本の将軍を慕った」
光復会の金元雄(キム・ウォンウン)会長は15日、今年の光復節記念辞でも以前と同様に韓国国内の保守陣営を「親日派」と呼び、清算を呼びかけた。金氏は5分の演説で保守派を批判しながら「大韓民国は民族の正当性軌道から離脱してきた」と指摘し、分裂と怒りの言葉を何度も使った。さらに李承晩(イ・スンマン)元大統領について「親日内閣を構成した」と評し、6・25戦争の英雄である故ペク・ソンヨプ将軍については「日本の陸軍大臣を欽慕し、創氏改名を行った」と侮辱した。金会長は昨年の光復節でも李承晩元大統領と愛国歌(韓国の国歌)を作曲した故・ 安益泰(アンイクテ)氏を「親日派」として名指しし、親日清算だけでなく破墓まで主張し問題となった。
この日放映された金会長の記念辞は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の慶祝辞よりも先に発表された。事前に録画された映像で、現場で即興的に出たメッセージではなかった。金会長は記念辞で「キャンドル革命によって親日を根とする政権は崩壊したが、親日カルテルの構造は今も残っている」「我が国民は独立運動の延長線上で親日政権に対抗して戦った」「4・19によって李承晩政権を崩壊させ、朴正煕(パク・チョンヒ)反民族政権は自ら崩壊した」「全斗煥(チョン・ドゥファン)政権は6月抗争にひざを屈し、朴槿恵(パク・クネ)政権はキャンドル革命によって弾劾された」などと述べた。
金会長はさらに「国民は親日に根を置く歴代政権を崩壊させ、また崩壊させ、もう一度崩壊させて凄絶だが、偉大でかつ繰り返された勝利により偉大な大韓民国を築き上げた」「民族正当性の軌道から離脱してきた大韓民国は眠りから覚めた国民の力で本来の軌道に戻り始めている」「ここでひざを屈してしまえば二度と立ち上がることはできない。我々の運命は我々の力でのみ開拓できる」「親日反民族族閥メディアの既得権を守るためのわい曲は今も続いている」などとした上で「親日派のいない大韓民国を作りたい」と語った。
金会長は大韓民国初代大統領の李承晩元大統領について「内閣から独立運動家が一人ずつ取り除かれたため、親日派内閣と言っても過言ではなかった」と評した。ペク・ソンヨプ将軍については「尹奉吉(ユンボンギル)義士が上海で投げた爆弾により死んだ日本の陸軍大臣は白川義則だが、この男を欽慕して創氏改名を行った」「ペク・ソンヨプが韓国軍の父なら、わが尹奉吉義士はどうなるのか」問いかけた。
金会長は「親日派は代々威勢良く暮らし、独立運動家の子孫は今も貧しさに苦しんでいる」「民族を裏切った代価によって形成された親日資産を国庫に帰属させる法律の制定に反対する勢力、光復節を廃止し建国説を制定しようとする勢力、親日教科書を作成して成長する世代に教えようとする勢力、これらの勢力は大韓民国の法統が臨時政府ではなく朝鮮総督府にあると信じている」と批判した。保守系野党を念頭に置いた発言とみられる。