裁判
「人権法センターに高校生インターンはいなかった」と法廷証言…チョ・グク元法相の息子も虚偽インターン
韓国で13日開かれたチョ・グク元法相の裁判で、2013年にチョ元法相の息子に対して発給されたソウル大学公益人権法センターのインターン予定証明書は虚偽だという趣旨の証言が出た。これに先立ち今月11日に開かれたチョ元法相の妻・鄭慶心(チョン・ギョンシム)教授=収監中=の2審の判決公判では、チョ元法相が09年7月に娘チョ・ミン氏に対するソウル大学公益人権法センターのインターン確認書を自ら偽造したと認められている。
13日、ソウル中央地裁刑事21-1部(裁判長:馬晟寧〈マ・ソンヨン〉部長判事)の審理で進められたチョ元法相の裁判には、11年から15年までソウル大学公益人権法センター事務局長として勤務していた人物が証人として出廷した。チョ元法相は鄭教授と共に、韓寅燮(ハン・インソプ)教授などソウル大学公益人権法センターの人物に頼みこんで13年7月と17年10月の2度にわたり、それぞれインターン予定証明書とインターン活動証明書の虚偽発給を受けた疑いなどで起訴された。このうちインターン予定証明書は13年に、海外留学の準備をしつつ予備校に通っていたチョ元法相の息子が、高校で出席を認めてもらうために使ったことが分かった。インターン活動証明書は、18年の大学院入試に活用されたという。
これに関して証人は13日の裁判で、検察側の「人権法センター勤務期間に、高校生のインターンはいなかったということか」という質問に対し「はい」と答えた。証人は「(13年に)当時の韓寅燮・人権法センター長の指示で『インターンシップ活動予定証明書』を発給し、ある女子学生が(証明書を)もらいに来たので渡した」とし、「予定証明書という様式がないので(経歴証明書の)文言だけを変えてプリントした」とも証言した。
これに対しチョ元法相は、裁判長の許しを得て証人に直接質問した。チョ元法相は「息子が、13年7月に証人がブラジルに伝統武術『カポエイラ』を学びに行くという話を聞いたというが、覚えはあるか」と尋ねた。息子がインターンをしなかったのならどうしてそんな事実を知っているのかという趣旨の質問だった。
しかし証人は「高校生とそんな話を交わしたことはない」と否定した。この日のチョ元法相の裁判には、二日前に2審で懲役4年を言い渡された鄭教授も出席していたが、鄭教授は息子の入試不正などでも追加起訴されている。