25日午後7時40分ごろ、慶尚北道聞慶市で猟犬6匹が散歩中の親子を襲い、重傷を追わせる事故が起きた。顔や首などをかまれ、親子は重体となっている。

 

 聞慶署によると、聞慶市永順面達池里の川沿いの散策路で母親(67)と娘(42)の親子が口輪を装着していない犬6匹に襲われ、重傷を負った。警察は飼い主の男(66)を管理不行き届きによる重過失致傷、動物保護法違反などの疑いで調べている。

 当時飼い主は飼育しているグレイハウンド3匹、雑種犬3匹をリードなしで放して前を行かせ、耕運機で10~20メートル後方から追っていた。

 親子はちょうど散歩中で、犬は一斉に親子に駆け寄ってかみつき始めた。飼い主は警察の聴取に対し、「1匹が急に走り寄ると、他の犬も一緒に攻撃を始めた。すぐに耕運機から下りて犬を制止しようとしたが力が及ばなかった」と話しているという。

 今回の事故で親子は顔、首などをかまれ、大量に出血し、聞慶第一病院に搬送され、応急処置を受けた後、安東病院に移送された。親子は縫合手術を受けたが重体だという。農業を営む飼い主はシカやイノシシなどの有害動物が近付くのを防ぐため、猟犬を飼っていたという。

 動物保護法で口輪の着用対象に当たる猛犬は土佐犬、アメリカンピットブルテリア、アメリカンスタッフォードシャーテリア、スタッフォードシャーブルテリア、ロットワイラーに限定されている。これら5犬種は「人の生命や身体に危害を加える懸念がある犬」として、農林畜産食品部令で指定される。今回の事故で親子を襲った犬は対象には含まれていない。

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