自動車産業
韓国GM・ルノーサムスン・双竜自の生産販売台数、通貨危機以降最低に
韓国の自動車メーカーのうち、韓国GM、ルノーサムスン、双竜自動車の3社による生産・販売台数が通貨危機当時の1998年以降の23年間で最低に落ち込んだ。
韓国自動車産業協会の統計によると、今年上半期の3社の生産台数は24万319台で、1998年(23万4699台)以降で最低を記録した。コロナの影響で工場の操業を一時中断した昨年(27万3998台)よりも12%減少した。3社の国内販売台数は8万8625台にとどまり、1998年(7万3169台)以降で最も少なかった。
新車不在や経営危機、ブランドイメージの低下で顧客が流出していることに加え、年初来の車載用半導体不足や労組によるストライキの影響などで生産に支障が出た結果と言える。
3社の不振で今年上半期の韓国の自動車生産台数は181万台にとどまった。2019年(202万台)と比べると20万台以上減少した。韓国自動車研究院のイ・ハング上席研究委員は「韓国の自動車産業は年間生産台数400万台を防衛ラインとして、完成者から部品までが連鎖しているが、生産台数が350万台以下へと急速に減少すれば、結局は雇用減少につながる」と警告した。