野球
MLB:あっ! 遅刻だ…僕が先発投手なのに
「今シーズン『二刀流』を阻むことができるものは多くない。しかし、交通渋滞が計画を変えさせることはできる」(MLBドットコム)
米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの「二刀流」プレーヤー・大谷翔平(26)は28日、米カリフォルニア州オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムで行われたオークランド・アスレチックスとアウエー試合に先発登板する予定だった。ところが、試合開始1時間30分前、エンゼルスは「大谷の代わりにパトリック・サンドバルに先発投手を変える」と明らかにした。体に異変があったわけではない。大谷はこの日、2番指名打者(DH)でラインナップに名を連ねた。
事情は以下の通りだ。大谷はサンフランシスコの遠征先宿泊施設から球団バスに乗った。ところが、大谷がバスに乗っていた時、サンフランシスコとオークランドを結ぶ橋「ベイブリッジ(Bay Bridge)」で交通事故があった。渋滞に巻き込まれた大谷はBART(サンフランシスコの通勤用高速地下鉄)に乗り換えたが、予定より1時間ほど遅い午後5時にやっとのことで球場に到着した。試合開始の1時間40分前だった。
大谷は先発する日は通常、午後4時から登板の準備を開始する。エンゼルスのジョー・マドン監督は、大谷が十分にウオーミングアップできていないことを考慮し、登板を先送りした。DHで出場した大谷は3打数無安打に終わった。急きょ先発したサンドバルは5イニング無失点と好投したが、エンゼルスはチーム安打数で2安打にとどまり、0-5で負けた。
大谷を乗せたBART側は同日、公式ツイッターで「大谷のような球界のスーパースターをお迎えできて光栄。統制所(OCC)からコロシアムに向け列車が遅延なく到着したことを確認した」「OCCに連絡した当社社員も大谷の投球を見にコロシアムに向かっているところだった。彼の登板が延期されたというニュースは、非常に悲しいことだ」と投稿した。