事件・事故
59歳女性、大型犬に首かまれ死亡 /南楊州
22日午後3時ごろ、京畿道南楊州市真乾邑思陵里の山の麓で女性(59)が突然近づいてきた全長1.5メートルの大型犬に襲われ死亡した。女性は逃げることができず、約1分にわたり犬に首などをかまれた。出動した消防隊員が犬を捕獲したが、飼い主はまだ見つかっていない。このため、周辺をさまよっている捨て犬である可能性が高いとみられている。
南楊州署によると、女性は現場に近い場所にある工場に知人を訪ね、そこから60メートルほど離れている犬飼育場の方向へと登っていった。現場は奥まった場所にあり、住民も訪れることはまれだったという。工場の防犯カメラには当時の女性の行動が映っていた。警察は工場の方向へと逃げる女性に犬が襲いかかり、かみつく場面を確認した。
事故が起きた際、周辺には人がいなかった。工場職員が建物に外に出たところ、血を流して倒れている女性を発見し、午後3時25分ごろに119番通報した。救急隊員が到着した当時、女性は首の後ろ側から大量出血した状況で、病院に搬送されたが、約1時間後に死亡した。
出動した救助隊員は約30分後に周辺をうろついていた犬を麻酔銃で捕獲した。警察が専門家に確認したところ、韓国固有種の豊山犬とサモエドの雑種と判明した。全長が1.5メートル、体重は30キログラムあった。豊山犬とサモエドは外出時に口輪などの安全装置を装着しなければならない猛犬には指定されていない。警察は鑑識を終えた犬を南楊州市に引き渡し、安楽死させることにしている。
警察は刑事処罰、損害賠償などの問題が絡むため、犬の飼い主を全力で探している。周辺には犬20匹がいる飼育場があるが、経営者は「飼育している犬は全ておりに入れて管理しているため、女性をかんだ犬のことは全く知らない。たまに捨て犬などがえさを探し、飼育場周辺をうろついていることがある」と話しているという。周辺住民も女性をかんだ犬が3-4カ月前から姿を見せていたと証言した。