「伴侶動物」の伴侶とは「パートナーになる相手」という意味だ。飼い主にとって伴侶動物は、生涯を共にする相棒にして、気を許せる大切な存在だ。1500万人がペットを飼っているこの時代、韓国の人々が最も多く飼っているペットは何なのだろうか。1匹のペットを養育するのにどれくらいのお金がかかるのか。ペットにはどんな名前が一番多く付けられているのだろうか。KB金融持ち株経営研究所が最近、このような調査結果を収めた『2021韓国伴侶動物報告書』を発表した。昨年12月18日から3週間にわたり、韓国国内の20歳以上の男女1000人を対象にオンライン調査を行った結果だ(重複回答あり)。

■韓国国民の4人に1人はペットを飼育

 昨年末の時点で、韓国でペットを飼っている「伴侶世帯」は604万世帯に上り、これは全世帯の29.7%を占める。ペットを飼っている人の数は1448万人で、韓国国民の4人に1人がペットを飼っていることになる。地域別に「伴侶世帯」の現況を見ると、▲ソウル131万世帯▲京畿道・仁川196万世帯で、「伴侶世帯」の半数を超える327万世帯(54.1%)が首都圏に居住している。この中でも、イヌを飼っている伴侶犬世帯(80.7%)が最も多い。次いでネコ(25.7%)、観賞魚(8.8%)、ハムスター(3.7%)、鳥(2.7%)、ウサギ(1.4%)の順で続いた。

■一番人気のイヌはマルチーズ、ネコはコリアン・ショートヘア

 伴侶世帯が最も多く飼っている犬種はマルチーズ(23.7%)だった。続いてプードル(19.0%)、さらにポメラニアン(11.0%)という順だった。このほかにも雑種、チワワ、シーズー、ゴールデンレトリバー、珍島犬などがいた。他方、ネコを飼っている人は、韓国土着種のコリアン・ショートヘア(45.2%)を最もよく好んでいた。次いでロシアン・ブルー(19.0%)、ペルシアン(18.7%)の順となった。

 愛犬の名前は「ココ」(3万2000件)が最も多かった。このほかにも「ボリ」(2万7000件)、「チョコ」(2万5000件)など、呼びやすい2音節の名前が人気を集めた。愛猫の名前も、愛犬と同じく「ココ」が1位だった。続いて「ボリ」「モモ」「カミ」「ハル」などが人気だった。

■毎日5時間以上、家にぽつんと残されるペットたち

 飼い主が学校に行ったり出勤したりすると、ペットたちは孤独との戦いを繰り広げる。ペットが家に取り残される時間は1日平均5時間40分だった。世帯の類型別で見た取り残しの時間は、それぞれ差があった。外出がひんぱんな単身世帯のペットは1日平均7時間20分、家に取り残されていた。

 飼い主は、ペットの養育を支援する「ペットテック」機器を多く利用していた。最も多く活用している機器は、時間になると飼い主に代わって自動で餌を与える自動給餌器・給水器(39.4%)だった。ペットがきちんと過ごしているか確認できるモニターカメラ(30.3%)と、ペットの寂しさを紛らわせてくれる自動式のおもちゃ(26.1%)も多く用いられていた。

■ペットを育てて幸せ、もちろんお金はたくさんかかります!

 ペット保有世帯の61.5%は、ペットと共に過ごす暮らしに満足していることが判明した。飼い主の61.6%は「引き続きペットを育てる意志がある」と回答した。

 ペットを育ててみたら、飼料費・医療費などさまざまな支出が発生する。ペットの養育費(治療費除く)は月平均14万ウォン(現在のレートで約1万3500円。以下同じ)という調査結果が出た。この金額は2018年に比べて2万ウォン(約1900円)多い。飼料費(33.4%)や間食費(17.8%)などの食費が、養育費の半分以上を占めた。次いで美容・衛生用品購入(11.1%)、手入れ・美容費(10.0%)、衛生サービス(5.8%)と続いた。

■愛犬は何歳になったらおばあちゃん、おじいちゃん?

 ペット飼育世帯のうち「老齢犬」を飼っていると回答した世帯は19.0%だった。これらの世帯は愛犬の年齢が10歳を超えたら老齢犬と考えていた。

 人間は歳を取ると身体機能が低下し、記憶力も悪くなるなど、さまざまな変化が現れる。動物も全く同じだ。老齢犬に現れる最も一般的な変化は「活動量の減少」だった。老齢犬を飼っている世帯は「愛犬が散歩に行ったら歩こうとしなかったり、あるいは横になったり眠ったりする時間が増えるなど、活動が減ることを経験した」と回答した。

 老齢犬の場合、各種の疾患も発生しやすい。中でも「目(32.8%)」に関する疾患が最も多かった。皮膚と口腔=こうこう(29.8%)、消化器(22.9%)、外科(22.1%)、泌尿器系(10.7%)の問題などで病院を訪れる老齢犬も多かった。

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