悲壮な願いは今回もかなわなかった。

 13日に中国・蘇州で行われた東京五輪女子サッカーアジア地域最終予選プレーオフ第2戦で、韓国は中国との延長戦の末、2-2で引き分けた。8日に韓国の高陽総合運動場(京畿道高陽市)で行われた第1戦で1-2と敗れた韓国は2試合合計で3-4となり、五輪出場権を逃した。

 第2戦を前に、「最後だから、もう後戻りはできないから、後悔しないように闘おう」と言っていたGKキム・ジョンミ(36)=現代製鉄=は5回目の五輪出場挑戦だったが、失敗した。「戦争に行くという気持ちでやらなくてはならない」と言っていた趙昭賢(チョ・ソヒョン、32)=トッテナム=は、自身が持つ韓国女子Aマッチ(国家対抗戦)の最多出場記録を127試合に増やしたが、夢を果たせなかった。2010年国際サッカー連盟(FIFA)U-20(20歳以下)ワールドカップ3位など、「黄金世代」を率いた池笑然(チ・ソヨン、30)=チェルシー=、李珉娥(イ・ミナ、29)=現代製鉄=の望みもかなわなかった。

 五輪男子サッカーは23歳以下が主軸で、ワイルドカードが一部許容されている。一方、女子は年齢制限がない。韓国は女子サッカーが五輪正式種目に採択された1996年のアトランタ大会以降、一度も本大会に出場できていない。7月に開幕する東京五輪に出場するアジアの国は、開催国の日本と、オーストラリア、中国だ。

 コリン・ベル韓国代表監督は「中国は強いチームだが、私は我々が勝つだろうと思っていた」「結果的には負けたが、痛い思いをしてもここから学び、乗り越えていかなければならない。可能性を見いだしたことは肯定的だ」と語った。

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