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北朝鮮原発建設推進文書、フォルダ名「pohjois」はフィンランド語で「北」
韓国産業通商資源部が2019年12月、監査院の月城原子力発電所1号機の監査期間に削除した内部文書530件のうち、「北朝鮮原発建設推進」に関する報告書は17件あった。「pohjois」という名前のフォルダに保存されていたこの17件の文書はすべて削除された。この言葉はフィンランド語で「北」を意味する。法曹界では「産業通商資源部がなじみの薄いフィンランド語でフォルダ名を付けたということは、北朝鮮での原発建設検討という事実を隠そうとした傍証」との見方が出ている。
文書を削除したとして先月起訴された同部原子力発電所担当者の検察控訴状によると、検察と監査院が復元したこの17件の北朝鮮原発関連報告書はすべて「60 pohjois」というメインフォルダの中にあった。「pohjois」はフィンランド語で「北」という意味だ。フィンランド語で北朝鮮は「Pohjois-Korea」と言う。また、「pohjois」フォルダの下には「北原推」という名のサブフォルダもあった。北原推は「北朝鮮地域原発建設推進案」という削除ファイルのタイトルの略と見られる。
この「pohjois」フォルダ内には、「北朝鮮地域原発建設推進案」「北朝鮮電力インフラ構築のための段階的協力案」「北朝鮮電力産業現況およびドイツ統合事例」「軽水炉白書」「韓半島(朝鮮半島)エネルギー開発機構(KEDO)関連業務経験者名簿」「エネルギー分野南北経済協力の専門家_原子力」「(原子力関連)専門家目録-産業通商資源部要請」などのタイトルが付いた産業通商資源部文書17件が保存されていた。法曹界関係者らは「北朝鮮での原発建設検討という事実が外部に知られた場合、とてつもなく大きな波紋を呼ぶ可能性があるので、産業通商資源部がなじみの薄いフィンランド語まで使ってセキュリティーに特に気を使ったものと見られる」と話している。