事件・事故
崔康旭・李チョル両氏を起訴…チャンネルA事件関連の虚偽事実流布で
与党共に民主党の衛星政党、開かれた民主党の崔康旭(チェ・ガンウク)代表が27日、「チャンネルA事件」に関連し、虚偽事実を流布し、チャンネルAの李ドンジェ(イ・ドンジェ)元記者の名誉を毀損したとして、ソウル中央地検に起訴された。検察はまた、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)元副首相がシルラジェンに他人名義で65億ウォンを投資した疑惑に関するMBC(文化放送)の報道を誤報と判断し、MBCに情報提供した李チョル(イ・チョル)元VIK代表を崔元首相に対する名誉毀損の罪で起訴した。
チャンネルA事件はチャンネルA記者と韓東勲(ハン・ドンフン)検事長が手を結び、盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団の柳時敏(ユ・シミン)理事長のシルラジェンに絡む不正を暴くため、収監中の李チョル氏を脅したとするMBCの昨年3月の報道が発端となった。与党はいわゆる「検察・メディア癒着」だとして攻勢をかけ、秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官による尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の指揮権剥奪、尹総長に対する懲戒請求の根拠となった。しかし、9カ月が経過した現在、「検察・メディア癒着」説は大半が根拠を失い、むしろ「権力・メディア癒着」疑惑が有力となっている。
ソウル中央地検は昨年4月に崔代表がフェイスブックに投稿した文章が虚偽だと判断し、崔代表を起訴した。崔代表は当時、李ドンジェ元記者の供述内容として、李元記者が李チョル氏に対し、「事実でなくても構わない。あなたが助かりたければ、柳時敏にカネを渡したと言え」と語ったと主張した。
また、MBCは「検察・メディア癒着」の根拠として、「チャンネルA記者が『崔元首相によるシルラジェン投資』についても、李チョル氏から情報提供を受けながら、柳理事長の不正にばかり関心を示した」などと報じたが、検察はその点についても虚偽と結論づけた。これに先立ち、検察は癒着の相手とされた韓東勲検事長について、嫌疑なしとの結論を下したが、李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長が決裁を拒否している。