国家人権委員会が25日、「朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長の言動はセクハラ(性的嫌がらせ)」という調査結果を出した後も、一部のネットユーザーたちはセクハラ被害者に対して2次加害を続けている。26日、「ツイッター」などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やネット上のコミュニティー・サイト、ニュースに対するコメント欄には、「死んだ人には口がない。一方の陳述ばかり聞いている」「死んだ人を再び殺す(ようなものだ)」などの抗議の書き込みが数百件掲載された。中には「人権委も積弊(前政権の弊害)だ」「人権委は、死んだ人は重要ではないのか」と、セクハラだと判断した人権委を批判しているケースもある。被害者と推定される女性が朴元淳前市長の肩をなでるような様子をとらえた写真を掲載して、「これはセクハラではないか」というような主張も飛び交った。

 

 朴元淳前市長を補佐していた人々も反発した。呉成圭(オ・ソンギュ)元ソウル市秘書室長は25日、「被調査者が防御権を行使することができない状況で、セクハラに該当すると判断した決定に遺憾を表明する」「捜査権のない人権委が実体的真実に迫るのは難しいという限界を見せたものと考える」と主張した。

 人権委は25日の調査結果で、「朴元淳前市長が夜遅く、被害者に不適切なメッセージや写真、絵文字を送り、執務室でネイルアートを施した爪や手を触ったという被害者の主張は事実として認定可能だ」「このような朴元淳前市長の行為は、性的屈辱感あるいは嫌悪感を催させる性的言動で、セクハラに該当する」と述べた。また、「被調査者である朴元淳前市長の陳述を聞くのが難しく、防御権を行使することができない状況なので、事実関係をより厳密に調べたが、セクハラと判断するのに十分だった」とも述べた。

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