北朝鮮が原子力潜水艦開発を正式に認めた中、韓国軍当局は昨年末に韓国製SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の地上からの射出試験を完了し、年内に最終段階となる水中からの潜水艦発射試験を実施する計画であることが分かった。SLBMは探知が困難な水中の潜水艦から発射される代表的な戦略兵器だ。最終の試験発射に成功すれば、北朝鮮に続き世界で8番目のSLBM開発国になる。

 

 一連の事情に詳しい韓国軍筋が13日に伝えたところによると、韓国軍当局は昨年末までに3000トン級潜水艦「張保皐(チャン・ボゴ)3」から発射可能な最初の韓国製SLBMの地上射出試験を複数回実施し成功した。これを受け韓国軍当局は、韓国製SLBMを今年3月ごろ海軍に引き渡される初の3000トン級潜水艦「島山安昌浩(トサン・アン・チャンホ)に搭載し、水中からの試験発射を実施する予定だ。

 上記の韓国軍筋は「水中からの潜水艦試験発射は年内に実施する予定だ」とした上で「具体的な時期は未定だが、北朝鮮がSLBM発射など戦略的な挑発を行った場合、その直後になる可能性が高い」と伝えた。

 韓国製SLBMは弾道ミサイル「玄武2B」を改造したもので、最大射程距離は500キロほどになるという。島山安昌浩には計6発のSLBMが搭載される。韓国製SLBMの開発は、2015年に北朝鮮が「北極星1型」の試験発射に成功した際、これに対抗するため早いペースで進められてきた。

 北朝鮮はSLBM「北極星1型(最大射程距離1300キロ)」と「北極星3型(最大射程距離2000キロ以上)」の試験発射にすでに成功している。昨年10月の軍事パレードでは北極星4型が初めて公開されたが、北極星3型(直径1.5メートル)に比べて直径が大きくなり(1.8メートル)、中長期的には多弾頭への搭載が可能になるものと分析されている。

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