韓中関係
王毅外相、康京和長官との会談に25分遅刻…「トラフィック」のせい
中国の王毅国務委員兼外相が26日、韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官とソウル市内で会談し「韓中関係は新型コロナウイルスの試練を乗り越えて強靭さと一層活気のある姿を見せている」と述べた。王毅外相はこの日の会談に約25分遅刻し、外交的欠礼だと論議を呼んだ。
この日の韓中外相会談は午前10時から、ソウル市内の外交部庁舎で始まる予定だったが、王毅外相が遅刻したため10時25分から始まった。外交部によると、中国側は9時40分ごろ連絡してきたという。
王毅外相は庁舎に到着した際、なぜ遅れたのかと尋ねた取材陣に対し「トラフィック(交通渋滞)」と答えた。しかし王毅外相が宿泊しているソウル市内の新羅ホテルから外交部庁舎までは所要時間が15-20分ほどであることが分かった。
王毅外相は昨年12月の訪韓時も政治・経済・学界の要人約60人が出席した昼食会に40分近く遅刻し、一部の出席者が不満を吐露していた。
王毅外相はこの日の会談で「新型コロナの事態はわれわれ両国の国民を打ち負かすことができなかった」「コロナが依然として収束しない状況で韓国を訪問したのは、われわれの実質的な行動を通して中韓関係を重視していることを示すとともに、韓国がコロナ問題に打ち勝てるという自信を示すため」と述べた。康長官は「新型コロナ感染拡大の中でも今年8月に楊潔チ中国共産党中央政治局委員(外交担当)が訪韓したのに続き、王毅外相が訪韓したことは、韓中の外交当局間の緊密な協力が実現していることを示している」として「韓半島平和プロセスの進展に向けた条件を持続的に整えるための話し合いができることを期待する」と述べた。
25日から2泊3日の日程で訪韓している王毅外相はこの日午後、青瓦台(韓国大統領府)で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。